攻撃速度を上げる、それはAgi型物理攻撃キャラクタにとっては命題の一つだと思う。
自分の盗者も、シーフという職である以上、他聞に漏れず。
それを再認識したのは、少し前にかしわぎ氏がASpd190を達成したと聞いてから。この記事を見てから、自分もどの程度までASpdを伸ばせるのか、いつかは挑戦してみよう、と思ってみた訳だ。
ただし、彼方は転生剣士であるが此方はしがない徒の盗者。この間には厳然とした差が存在する。例えば、剣士ではバーサークポーションが使用できるところ、シーフではハイスピードポーション止まりである所など。これだけで攻撃速度5%もの差がついてしまう。この差ばかりは埋めることは不可能なので、参考にできる箇所は徹底的に盗み、それができない点は代替が出来る物を探してみようと考える。
氏は、シーフカードセットを軸に組み立てて、この攻撃速度に到達したとの事。自分もシーフセット装備は所有していたものの、一反木綿カードを挿した武器は弓であり、アクセサリもロザリオとブローチといった間に合わせ程度のもの。そのため、このセットは攻撃速度の増加というより汎用的な攻撃用、兼、移動速度増加用ブースターとしての側面の方が大きかった。

さて、氏の装備を要約すると
シーフカードセット+フィラカード+コンチネンタルガードの印章×2+フレイシューズ+ヘルム<Agi+3>[1]+シンブレイド+ドラゴンベスト&マント
となる。
これらの装備で得られるボーナスの内、攻撃速度に関わる部分は、攻撃速度+21%、Agi+20、Dex+1といったところ。
これを参考に、まず最初は簡単に真似出来そうな箇所から着手。
今まで使っていた、ワイルドローズカード挿しのブーツは、まだフレイシューズにスロットを設けられない時代に購入したもの。ネットゲーム上での"モノ"の価値など、すぐに変わってしまうものだなぁ、と、こんなところでも思い知らされる。
ともあれ、靴はブーツからフレイシューズに換装。これだけでAgiは2増やせる。

問題になるのは、ドラゴンベスト&マントとシンブレイド。これらは転生職専用の装備なので利用不可(もっとも、シンブレイドは片手剣なので、基本ASpdが低くなるシーフでは選択から外れるのだが)。また、フィラカードは単体でも15M以上の市場価格(Idavollサーバ'12/10/19時点)がついており、とてもでは無いが自分の経済事情を考えると手を出せない。また、スロット付きの<Agi+3>の頭部装備を作るのも、同様に財布の面から困難だと考えられる。
これらの差をどうにか埋める手立ては無いものか、と思案していたある日、露店でこのような物を発見。即座に飛びついた。
![たれ教皇<Agi+5>が5Mzにシーフクロース<Agi+3>[1]が4.89Mz。ちなみに+5精錬したのは個人的な趣味 たれ教皇<Agi+5>が5Mzにシーフクロース<Agi+3>[1]が4.89Mz。ちなみに+5精錬したのは個人的な趣味](http://tod-g.way-nifty.com/log/images/2012/10/22/12102102.jpg)
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未転生のシーフが装備できる短剣には、攻撃速度に特殊効果の有る物は存在しないため、使用できる装備を列記すると、
シーフカードセット+コンチネンタルガードの印章×2+フレイシューズ+たれ教皇<Agi+5>+シーフクロース<Agi+3>[1]+昔の領主のマント
以上の装備で得られる効果を挙げると、攻撃速度+11%、Agi+20となるか。
攻撃速度への補正はともかく、Agiの修正だけなら転生キャラ用装備にも追いつけるようだ。可愛げの欠片も無い男シーフが装備するには、たれ教皇が多少ファンシー過ぎる、という問題はあるが、背に腹は代えられない。
ここまでの装備を全て装備し、ハイスピードポーションを服用すると、ASpdは186.2となる。ここからさらに濃縮サラマインジュースを飲むとASpdは187.7に。仕上げにAgi+20料理を追加すると189.3。なお、R化後ではASpdは小数点以下を切り捨てた数値が最終的なものになるそうなので、各々186、187、189が真の速度となる。
未転生ながらここまで追い着く事が出来る、と誇るべきなのか、あるいはやはり追い着く事が出来ないのか、と悔しがるべきなのか……複雑な気分である。ただ、あと1だけ足りないだけではある。あと一歩、何か決め手は無いのだろうか。そういう意味では少しもどかしい。
なお、攻撃力の面についても、かしわぎ氏に倣って、対バースリー戦での検証をしてみる。
グラディウスは三スロットなので、一反木綿カードを挿すと残りは二つ。そこにヒルスリオン、対サイズ、対種族or属性カードを二枚づつ挿すと想定する。武器の精錬度は、財布の命令により+7に固定。これでサラマインとAgi+20料理を使用しない状態(ASpd=186.2)で比較検討(Powered by ROラトリオ様)してみると……。
武器名 ダメージ(Min/Avg/Max)/攻撃回数(Avg)/戦闘時間(Avg)
+7 ダブル激烈の スラッシュ グラディウス (147/170/193)/26回/7.28秒
+7 ダブルボーンド スラッシュ グラディウス (138/168/197)/26回/7.28秒
+7 ダブルハロウド スラッシュ グラディウス (135/166/199)/27回/7.56秒
流石、低Strキャラなだけは有るというか。どれを使ってもほぼ同じ。それどころか、一般的には良く利用されている種族/属性特化が最も遅いという計算結果がでてしまった。作る武器が一振りで済むのは有り難いが、ちょっともやもやしたものが残る。
ちなみに、防具はそのままで、武器だけ、現在所有している弓に変えてやると
+7 ハイブリッド スラッシュ 角弓 with 銀の矢 (380/406/431)/11回/5.06秒(ASpd=177.5)
と、実はこちらの方が殲滅速度は遙かに速い、というオチがつく。なんともはや。
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……と、長々と書いてきたのだが、上の――で区切った部分で述べた検証はシミュレーション上でのもの。実は、小龍舞カードが未入手なため装備はまだ未完成だったりする。
購入してしまえば手っ取り早いのは理解しているし、価格自体も手が届かないわけではない。ただ、母体となるコンチネンタルガードの印章は、一キャラにつき絶対に一つしか入手できない貴重品。どうせならカードも自力で奪取して、これは完全に自分の物である、と胸を張って言いたいのだ。対となるカブキ忍者カードをつい先日拾得できたのが、この思いを後押ししている。

そんな訳で、実際のスピードアタックは小龍舞カードを手に入れてから、と言う事で。何時のことになるかは判らないが、どこまで速さを高められるのか、その日が来るのが、自分でも楽しみである。
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